騎兵と狩人 GT-3・戦闘前
思わぬ旅
ぐ……
お、お前が俺たちの仲間を……全部やっちまったのか?
……く、来るな! 頼む! 来ないでくれ!
お、俺の金貨は全部やる! 武器も全部やる! お前が欲しいものは全部――
あの子はどこいるの。
何のことだ――??
近づくな――!
この化け――
晴天 / 視界:14km
タラート山付近 森林地帯
……この岩は……
君たち、そのまま私についてきてくれ。足元には気をつけて。私の足跡を踏むんだ。どこにも触れないように。
この森、私が想像していたよりずっと危険だ。
あの岩に何か書いてあったの?
これは賞金稼ぎが残した暗号だ。ここに示してある通りに動かなければ、罠にかかるというものだ。
じゃあトラップを避けながら進んでいるの?
ああ、私の動きを見ていろ。
――縄とベアートラップを組み合わせたものだな、なんとも古臭いおもちゃだ。
さらにここは木の裏にハンマーが隠されている。何も知らずに進めば直撃だろうな。
そこだ、キャロルお嬢ちゃん、気をつけろ!
は、はい?
そこから一歩でも外れると、中が針山になっている落とし穴に落ちることになる。
あっ……!
さすが賞金稼ぎ、同業者の罠はお手の物って感じだね。
もちろんだ。私はかつて――
……
罠を全て避けて進むのは現実的じゃないな。やはり全て解除しながら進むのが効率がいい。
わざわざ罠まみれの道を進むなんて、これを仕掛けた連中なら考えないだろう。だからこそこのルートは我々にとって奴らの裏をかいた最も安全なルートというわけだ。
行こう。
ん? 止まれ。
何か変だ。
また罠?
いや。
血の暗号だ……
「――怪物? 」
どういう意味だ? こんな暗号を使う賞金稼ぎは知らない。
……あ。
まさか……
か、怪物だ!
来るな!
......
……
......
やっぱり君だったんだね!
スカジ……スカジでしょ?
――あなたが滴水村の村長を連れていたのね。
え、なんで? キャロルを知ってるの……
彼女を渡しなさい。今すぐに。
グラニ嬢ちゃん、あの眼、ヤバいぞ。
それはできないよ。まずは相談――
え、えっ?
うわっ!
これは警告よ。
ダメっ、キャロル、ボブおじさん……
彼女はどうして君を攻撃するんだ?
君と彼女は知り合いのようだが? どうして――
し、質問はいいから! 今は逃げて!
はあっ、はあっ……まだ追ってくる??
グ、グラニ……もう……走れない……
彼女は本当に……怪物と言っていいな…… まったく息切れもしていないぞ!
逃げても無駄よ。これ以上、私に手間をかけさせないで。
ほ、本気であたしを切りつけてきた……いや、それよりキャロルをどうするつもり!
あの人の眼……赤い……グ、グラニ!
ダッ、ダメだよ! なんでこんなことに!
止まって!
待ち伏せだ!
今だ! 放て!
?
奴だ! 我々を襲撃した厄星だ! は、早く射殺せ!
やめてっ!
このチビがっ! 何のつもりだ?
どうしてあたしたちを追ってくるかはわからないけど、あの人はあたしの仲間なの!
な、なぜ俺たちの邪魔をする! クソがっ――!
……
今のうちに逃げよう!
――東へ向けて突破だ! 行くぞ!
逃げられると思うな! この化け物が、くたばれ!!
(エーギル語)どけ!