テラ飯DT-8・戦闘前ロドス大食堂
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ロドス・アイランド

名前

テラ飯 DT-8・戦闘前

ロドス大食堂

ライオス

これまでに集めた、ロドスに関する情報をまとめてみよう。

まず、ビッグ・ボブも大祭司も、ロドスは俺たちの力になってくれるだろうと言っていて……

次に、ケオベもそこの「ドクター」という人物なら、俺たちの問題を解決する方法をきっと知っていると話していた……

そして今回、俺たちはついにその船の近くへ迫っている!

そこに、本当に解決策があればいいんだが……

チルチャック

みんな、こっちに来てくれ!


チルチャックに呼ばれ、崖縁へと歩み取った三人は、その瞬間、彼の口調が少し焦っているように聞こえた理由を理解した。

そこには、あまりにも巨大な陸上艦があったのだ。

陸地を進む船でありながら、それは彼らが見てきたどんな水上船よりも大きかった。

鋼鉄で出来た、巨大な構造物。一つの都市。一つの……迷宮。

これが――「ロドス」なのだ。


センシ

……本当に、陸地を走る船だったのだな。

マルシル

ほんとに、あそこで帰る方法が見つかるのかな?

チルチャック

そんなことより、俺たちがまず考えるべきことはーー

どうやってあの船に入るか、だろ。

ここからじゃ、入り口すら見えねーぞ。

マルシル

あっ、見て! 向こうに、ロドスへ近づいていく人たちが見えるよ!

チルチャック

キャラバンみたいだな。

ライオス

キャラバンか……

あの人たちと話してみよう。中に入る方法がわかるかもしれない。


先鋒オペレーター

戻ったぞ。

マドロック

苦労を掛けたな。

先鋒オペレーター

どうってことないさ。っと、そういやさっき助けてほしいって四人組に会ってな。変な格好の連中だが、ケオベと知り合いらしい。元居たところに帰る手伝いをしてほしくてロドスを目指してるとか。

マドロック

元居たところに……?

先鋒オペレーター

ああ、そんな感じのことを。とにかく案内してやってくれないか。俺はまだ仕事があるから、外勤部に行ってくるよ。

ライオスパーティー

……

ライオス

初めまして!

マドロック

助けを求めてロドスを目指してきた、という話は聞いた。となると大方、ドクターかアーミヤを探しているのだろう?

マルシル

んー……ケーちゃんが言ってたのは「ドクター」だったし、その人を探せばいいんじゃないかな……

その、ドクターって人の所に連れて行ってくれる?

マドロック

……まずは君たちの身元を確認する必要がある。私のあとについて……

ライオス

おっと……! すまない、俺が落としたんだ……

マドロック

『ボブのグルメガイド』?

君たちはビッグ・ボブの知り合いなのか?

ライオス

ああ、ここに来て最初の食事は、彼が作ってくれたんだ。

センシ

あれほど硬い虫を上手く調理していたあの男は、実に尊敬に値する人物だった。

マドロック

そうか……彼の言っていた「友人」というのは、君たちのことだったんだな。

ライオス

……え?

マドロック

私はマドロック。ビッグ・ボブから君たちのことは聞いている。君たちに出会った当時、傭兵をやめたばかりだった彼らは、生き方を変えたいと思いながらも――

農場経営がうまくいくかは確信が持てないという頃だったそうだ。荒野に築いた農場は頻繁に略奪に遭っており、彼には商売ができる知り合いもおらず、ビールの良し悪しもわからなかったという。

だが、彼の料理を食べた君たちの幸せそうな様子が、彼に大きな自信を与えてくれたと聞いた。

センシ

あの時のビッグ・ボブが、そこまで行き詰まっていたとは……

マルシル

ええと……それで、彼は今どうしてるの……?

マドロック

詳しいことはわからない。もう随分と会っていないからな。

ただ、その後オリジムシビール工場は軌道に乗り、たくさん稼いで良い暮らしを送れるようになったとは聞いた。

センシ

それはよかった。

マドロック

とはいえ、さらにその後聞いたことには、税金か何かの問題で現地政府の機嫌を損ね、監獄に入れられてしまったそうだ。

チルチャック

……え?

マルシル

監獄って……それからどうなったの?

マドロック

しばらく前に、脱獄したか保釈されたかで出てきたという話だ。今は問題ない。

ライオス

……ん? うん……?

チルチャック

脱獄ねえ……

マドロック

それに、噂では、最近サーミで雑貨屋を開き、それが繁盛しているそうだ。

マルシル

へぇ……

センシ

それは……実に粘り強い生きざまだな。

マドロック

とにかく、私についてきてくれ。エレベーターで上に向かおう……

ライオス

エレベーター……? というのは、こいつのことか? どうやって使うんだ?

マルシル

なんか、ドワーフの道具っぽいね。


マドロック

では、乗ってくれ。一階に――いや、少し待ってほしい。持っていくものがあるんだった……

ん……?

……どこへ行った?


ライオスパーティー

ドアが開いたら景色が変わった!?

マルシル

ここはどこ? 私たち転移したの?

ライオス

なんだかこの場所は迷宮に似ているな……

アルゲス

……やはり貴方でしたか。

チルチャック

あんたは、サーミにいたサイクロプス……?

マルシル

サイクロプス!? なんで面識がーー

チルチャック

待った、あんたがここにいるってことは、また何か見たのか?

アルゲス

はい。

チルチャック

今度は何を見た?

アルゲス

貴方たちが進む途上に、燃ゆる火を、衝撃を……そして、凶悪な獣を視ました。

チルチャック

……ケオベか、ドクターの居場所はわからないか?

アルゲス

ケオベは先刻ロドスに戻り、今は訓練室に。あちらの方向です。

ドクターについては……今は何もお伝え出来ません。

チルチャック

……感謝する。

マルシル

それじゃ……とりあえず行ってみる?

マドロックとは完全にはぐれちゃったし……


ライオス

ここが、あの女性が言っていた訓練室か。

マルシル

今は誰もいないみたい……あっちに大きな何かが置かれてるけど……

大祭司

お主ら、なにをぼーっとしておる!?

ライオス

えっ、大祭司!?

マルシル

ねえ、ケーちゃん見なかった?

大祭司

ついさっきまでここにおったが、行ってしまったところじゃ。

あの娘に会いたいのか?

マルシル

うん!

大祭司

だったらモタモタするでない! さっさとこのメカに乗るがよい!

ライオス

え? あっ……わ、わかった。

前衛オペレーター

大祭司、はぐれた客がこっちに来たって聞いたんだが見てないか?

大祭司

何じゃと? そんなもん見とらんぞ。それよりも、わしらは今から新型ビッグ・アグリーの耐衝撃安全テストをするところでな。

離れておったほうがよいぞ。

前衛オペレーター

えっ……お、おう。

大祭司

よし! ズゥママ、準備完了じゃ!

ユーネクテス

いいのか?

大祭司

うむ!

機内のライオスたち

あああああああああ――

前衛オペレーター

今、中から誰か吹っ飛ばされたように見えたんだが……

大祭司

そんなもの、本当に見たか?

前衛オペレーター

あれ……消えた?

まさか見間違いだったのか?

大祭司

ほれ行け、ほかの場所を探してみるんじゃ。お主が探しておる人間はここにはおらんぞ。

前衛オペレーター

わかった。

ユーネクテス

これでは完全に仕返しではないか。

大祭司

あやつらはわしを煮込み、わしはあやつらを吹っ飛ばした。これでおあいこじゃ。

ユーネクテス

彼らをどこへ吹き飛ばしたんだ?

大祭司

ケオベを探しておったからな。あやつを探せるようにしてやった。

つまり、騙したわけではないということじゃ。


爆発の衝撃から我に返った四人は、自分たちがいつの間にか、少し見覚えのある空に浮かんでおり、そこから落下しつつあることに気づいた。

真下には見慣れた婆山町があり、レイが不思議そうに彼らを見上げている。

ライオスパーティー

わあああああ、助けて――

四人は空中で必死の形相になったものの、無力そのものだった。

しかし、彼らはすぐに気が付いた。自分たちの真下にあるのは、地面ではなく底の見えない井戸であることに。

彼らは地面にぶつかることなく、そのまま井戸の中へ落ちていく。

レイ

……やり方は少し乱暴だけど、これもきっと、彼女なりのお見送りなんでしょうね。

また会いましょう。


アーミヤ

ケオベさんがまた厨房に?

マッターホルン

はい。

ですが、今回は少し様子が変でした。

アーミヤ

変と言うと?

マッターホルン

それが――今回は、帰ってきてから口数が少なかったんです。

アーミヤ

では、私が話してみます。

ケオベさん。

ケオベ

んー?

アーミヤ

どうしたんですか? どこか痛いところでもあるんですか?

ケオベ

えっと……何て言ったらいいのかな。

船に戻ってから、なんだか体が変なんだ……

アーミヤ

それなら、一度検査を受けてみませんか?

ケオベ

……やだ。

アーミヤ

なぜですか?

ケオベ

うまく言えないけど、しばらく一人になりたい。

アーミヤ

ううん……でしたら、今日は早く休んでくださいね。

ケオベ

うん。

アーミヤ

えっ!?

チルチャック

うっ――ケツが……

センシ

ここは……厨房か?

前衛オペレーター

誰だ!?

マッターホルン

アーミヤさん、俺の後ろに!

ライオス

みんな、気を付けろ!

どうやら、大祭司は俺たちをあまり良くない場所に送り込んだらしいな……

アーミヤ

大祭司? あなたたちは一体――

これは……!?

マッターホルン

ケオベさんが休憩に向かった部屋からです!

アーミヤ

行きましょう!

チルチャック

何が起きてんだ……?

マルシル

今、ケオベって言ってた! 私たちも行こう!


アーミヤ

こ……これは?

ケオベさん? あなたなんですか?

ケオベ?

……おなか……すい……

マッターホルン

一体……何がどうなっているんでしょう? これは本当にケオベさんなんでしょうか?

ケオベ?

うぅ……

アーミヤ

感情が伝わってきます……彼女は、私たちの知るケオベさんです!

自分を抑えようとしていますが、今にも抑えきれなくなりかかっています……!

センシ

これが……あのケオベなのか?

ケオベ?

(雄たけび)

ライオス

……なんてカッコいいんだ! 君にこんな特技があったとは!

マルシル

そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!

何とかしてケーちゃんを助けないと!

アーミヤ

そちらの皆さん。

今の話からして、ケオベさんを心配してここに来てくださったんですか?

マルシル

ここに来たのは、私たちの世界に帰る方法を見つけるためだけど……ケーちゃんのことも心配してるよ!

アーミヤ

では、今はお互いに疑問はひとまず置いて、一緒にケオベさんを押さえましょう!

でなければ、収拾のつかない事態になってしまいます!

マルシル

ライオス、どうする?

ライオス

わかった、ひとまず協力しよう。