孤島激震MB-6・戦闘後計画の制定
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孤島激震 MB-6・戦闘後

計画の制定

ミュルジス

幼い頃からずっと監獄のような場所から離れたことがない人なら、確かに外の世界に対して恐怖を抱くでしょうね……

あぁ! 彼女も一緒に逃げ出したって結末を知ってて良かったわ。そうでなければ、きっと話の最後までハラハラしていたもの。

ほんと良かった。

で、その後はおそらく脱獄計画の詰めと準備の時間よね?

サイレンス

ええ。

アンソニーが脱獄を決めた時、カフカが監獄に入って大体一ヶ月半が過ぎていた。その時点から彼らは一ヶ月余りの時間を費やして、最終的な脱獄計画を策定した。

ミュルジス

つまり、計画を立ててから実際に脱獄するまでは、一ヶ月半あったということね。

四ヶ月という期間は、確かに短くもなければ長くもない時間ね。

そして、話はようやく最っ高に興味深いところまで来たわ。

サイレンス

……これは図面?

メイヤー

あっ、わかった。監獄の平面図でしょ!

ミュルジス

ピンポーン。結構雑だけど、必要なものはちゃんと描いてあるわ。

あたしが一番気になってたのは、もちろん脱獄の方法だからね。

チーム一人一人のエピソードにも興味はあるけど、やっぱり脱獄といえば、その方法にいっちばん興奮するわよ!

サイレンス

あなたが全体の過程を知りたかったのって、まさか本当にただ脱獄に興味があったからなの?

ミュルジス

そう思ってくれていいわよ?

サイレンス

……そう。

サイレンス

話すからには、やはり最初から話そう。

まず、この監獄は移動都市の設計を採用している。

最初に実際の地形を真似て人工の山を作り、その上に監獄を建てるという設計になっている。

今でこそよく見られる技術だけど、当時としてはかなり前衛的で、かつ成功した方法だった。

サイレンス

じゃあ、外観についてはひとまず省略して――

監獄は全部で三層、それぞれの階層の構造は大体同じ。

どの階層も左下の一角がAエリア、つまり非感染者の牢獄エリア。

そして右上の一角がBエリア、感染者の牢獄エリア。

左上と右下の二つの角はいずれも警備エリアになっていて、中には休憩室がある。看守はいつもここで活動している。

そして中央のこの黒い正方形で表されているのが、重犯罪者が留置されているCエリアの塔。

サイレンス

間にあるこの一帯が地下工場、つまり犯罪者たちの共同作業場。

ここが医務室、つまりドゥーマの部屋。そして隣が霊安室。

もう一方はアンソニーが建設を提案した図書館。

大体の構造はこんな感じ。

ミナの探索の後、彼らは監獄の構造をおおよそ把握し、ある脱獄の方法を考案した。

ミュルジス

うんうん。

サイレンス

この構造を見ればわかると思うけど、Cエリアの塔は、実は地上の部分だけではない。

中央に地下へのエレベーターがあるだけでなくて、塔自体にも実は下へと沈降するという機能がある。

ミュルジス

ええっ、そんな機能まであったんだ!

メイヤー

うん、こんな建築構造は結構珍しいよ。この設計はきっと、緊急時に騒ぎを起こされないよう、重犯罪者たちを地下に閉じ込めるためだろうね。

サイレンス

塔を地下へ格納するには、二つの警備室にある装置を同時に作動させる必要がある。

ミュルジス

あっ、わかったわ。

あたしが後で入手した情報の中にも、確かに塔が沈んだ件について書いてあったわ。つまり彼らは警備室の装置を起動させたのね? でも……いや、違うわ。

たとえ地下に潜ったとしても、そこから逃げられるようなルートはないわよね?

サイレンス

……まず、彼らは警備室には行ってない。確かにそれは一番最初のプランにはあったけど――

その方法では遅い速度でしか、塔を沈めることができなかった。

アンソニーは図書館に置かれていた資料でそのことに気付いた。

その資料は恐らく監獄が建設された時に残された設計図。だけど大して重要視されていなかった。だから、図書館ができた後に、置き場もなくて邪魔だった他の資料ごと、図書館に放り込まれた。

ミュルジス

プッ!

きっとそんなもの手に入れてもどうすることもできないと思ってたんでしょうね。それに確かこの監獄も建てられて二十数年経ってたはずだし。

サイレンス

二十五年。

とにかく、塔がゆっくりと沈むのを待つなんてのは馬鹿げていた。看守たちに気付かれるのは目に見えているから。だからこのプランは最終的に却下された。

ミュルジス

え? それじゃあ……

サイレンス

幸い資料には、脱出に繋がるようなものも記載されていた。それは――

中央のこの塔の先端、ほら、ここの層に監房ではない部屋がある。

この場所こそが塔の――さらにはこの監獄全体における本当のメインコントロール室だった。

ミュルジス

メインコントロール室……なるほど、この場所からなら塔を素早く沈めることができるってこと?

サイレンス

そう。それに監獄内の電力系統をコントロールして、しばらく混乱を引き起こすことも可能。

そしてここには普段、人が誰もいない。この層に入るには、特殊なエレベーターのキーが必要で、普通の看守に配備されているようなカードキーでは入ることができない。

ミュルジス

大体わかったわ。彼らはメインコントロール室で塔を素早く地下に沈め、電力供給を断って地上の混乱を引き起こした。

それでもまだ一つ大きな問題が残ってるわね――

それで……?

まさか逃げるための通路が地下にあるわけ?

サイレンス

ある。

サイレンス

その情報はドゥーマが提供してくれた。

彼女の記憶によると、前任の納棺師がこう言っていたらしい。この監獄には建設の参考になるものがなかった、だから実は山の下には廃棄されたセクションがいくつかある。

その中の一部に、監獄の外の地表に通じる通路がある。

その通路の一つが、霊安室にかなり近かった。

メイヤー

近いとは言うけど、実際にはその間に少なくとも三メートルくらいの壁があったんだよ。

ミュルジス

まさか……掘ったの?

サイレンス

そう、掘った。

部屋の壁はすべて鉄筋コンクリートで作られていたけど、外の地面はただの土。

もろそうな壁を見つけ、そこさえ貫通してしまえば、後はそれほど高度な道具がなくても掘り進めることができる。

彼らは、なるべく疑われないような時間サイクルで、順番に医務室へやってきてトンネルを掘った。

ミュルジス

え? 場所が霊安室なら、みんなでひたすら掘り進めて、そのまま逃げるってのが一番早そうだけど、それはダメなの?

サイレンス

忘れたの? 都市に立ち寄っていない時は、たとえ監獄の外の地表に出ても意味がない。

それに一旦都市に停泊すると、看守たちは警戒レベルを引き上げ、囚人たちの自由時間が極端に短くなる。

たとえアンソニーでも、ほとんど自由な時間がない。

いつものように医務室に行くことさえできない。

ミュルジス

そうだった、えへ、忘れてたわ。

サイレンス

その時すでに都市に停泊していたから、脱獄する前にミナは監獄の工事をしていた職人たちと一緒に出て行った。だから彼女は実際にはこの脱獄に参加していない。

彼女は監獄の外でカフカたちと合流した。


サイレンス

最後の一ヶ月半で、彼らはまず看守長のバートンから塔の最上階に通じるカードキーを盗んだ。

そして次の停泊の数日前に、ようやくトンネルが通じ、確かに地面につながることを確認した。

すべての準備は整った。