怒号光明 M8-6・戦闘前
再会の為の「離別」
……
司令塔の下で待ち伏せるとは、どこのレユニオン小隊だ?
投降するか、それとも逃亡するか?
俺たちと戦うつもりなら止めはしない。だがそれは無意味であり、恥ずべきことだ!
待て……この小隊の面子に見覚えはあるか?
知らん。雪原を出てからレユニオンに加わったメンバーには興味がないのでな。
なんと言うか、こいつらはどこかレユニオンらしくないような……
Guardさん! 気をつけてください!
(暗号)
――
その暗号……ウルサス軍か!?
クソが……!
総員退避!! ウルサス軍だ!
……
死ぬまで口を閉ざし続けるつもりか?
俺を裏切り者だと思っているのか?
ウルサス軍を離れ、卑しい感染者に肩入れするとは何事か、と。
無価値な連中のために戦う、時勢の読めない不名誉な者たち……そんな俺たちの名前は、あらゆるリストから消されるべきだとでも?
お前は陰謀家の駒になって、自分の命を他人任せにしてるのか? それとも、家族を人質に取られてここに無理やり送られたのか?
いずれにせよ、哀れなものだな!
お前はウルサス人を殺したことがあるな? 殺したのは感染者か、それとも市民か? その手を血に染めた時、怖ろしかったろう? 今でも夜はよく眠れないのではないか?
先帝が崩御された後も、未だにあそこに残っているお前たちのような連中は皆……あまりにも哀れだ!
無理するな! 早く後退しろ!
みんな気をつけろ! ウルサス軍がレユニオンの制服を――
ダメです、Guardさん!
その伝令内容はマズいです。
どうしてですか?
そんな風に言うと、敵も味方も疑心暗鬼に陥ります……情勢が混乱するほど、彼らが行動しやすくなってしまいます!
エリジウムさんの推測が正しければ、私たちがまずやるべきことは――
誰一人としてここを通さないことです。
けどあまり時間はありませんし、ほかのレユニオンがいつ司令塔に押し寄せてくるかわかりません……そうなったら統制を取って進攻するのが更に難しくなります!
ですので、全員がこの戦闘に加わる必要はありません。そもそも、対タルラ戦においては、軍編制されていない小隊では役に立ちません。
なので……私が行きます。
後退だ、後退しろ! 破城矛の射撃に気をつけろ! 遮蔽物に身を隠せ!
アーミヤさん! あなたはまたそんなことを……! あなたはロドスのリーダーなんですよ!
「なおさら私が行くべきなんです」とは言えませんが……これだけは言えます。もし自分にしかできないことがあって、それが本当にやり遂げなきゃいけないものなら、私はためらわずにやります。
じゃあその援護は誰が――
私がやる。
盾兵たち、あなたたちの負傷者も動員して、戦線を安定させて。
フェリーン……!
あいつらは今も特殊感染者たちのことを追い立ててる。ひどいやり方だし、優しさなんて少しもない……
私があいつらの陣地と待ち伏せ地点を破壊する。
……了解した!
フェリーン、部外者にウルサス盾兵と遊撃隊戦士が手を貸すのは、お前が初めてだ!
まだ幼い術師が手を上げる。戦場の騒々しさをよそに、彼女は深く集中していた。その眼差しは燃え盛る炎のように強く激しい。
以前の彼女は、恐れと痛みから、過ぎ去っていく記憶をひたすら追い続けていた。
しかし今、友人との約束、そして仲間と共有している責任が、彼女をそこに踏みとどまらせていた。
違う、私は部外者じゃないよ。
私たちはこの都市を止めなきゃいけない。今はみんなで一つの部隊――
だから、部外者なんかじゃない!
盾兵! 盾を構えろ!