怒号光明M8-7・戦闘後因果応報の「悪態」
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怒号光明 M8-7・戦闘後

因果応報の「悪態」

ロドスオペレーター

特殊感染者たちは高度に強化されています。

サルカズの特殊感染者は、通常のものより回復力や知力が高い傾向にあります。

しかし、我々には彼らとコミュニケーションを交わす方法がない。彼らは、なんというか……とても奇妙だ。まるで別の世界に生きているようです。

それと、この変異現象は遅かれ早かれ重篤な事態を引き起こすはずです。結晶の成長速度が速すぎる……

ケルシー

空気中の結晶粉末濃度も既に最大まで達している。

つまり、特殊感染者を操っている者は、すでにチェルノボーグ中枢区画の石棺を占拠した可能性が高いということだ。

私たちの見えないところで、何かが起こっている。

ロドスオペレーター

正直、これから何に出くわすか想像もつきません。

怒られるのを覚悟で言わせてもらいますが……ケルシー先生、これはあまりにも無謀すぎます。

今やっていることは自殺行為に等しい。何より、このやり方で我々がこの都市と龍門を救えるとは思えません。

ドクター

ケルシー

チャード、君には確か家族がいたな。

チャード

覚えてくれてたんですね、先生……でも、その情報は古いですよ。妻も娘も私を捨てました。なので家族はもういません。

ケルシー

チャード。二人と再会して、もう一度やり直したいと考えたことはあるか?

チャード

夢でなら。

ケルシー

夢を実現させる第一歩が、夢を見る機会を得ることだ。

チェルノボーグを止めることができれば、少なくとも感染者がこれ以上苦しむことはなくなる。

いいか? 君の娘にチャンスを与えるんだ、チャード。父親にもう一度会えるチャンスを。

チャード

……

先生がそう仰るのなら。

ドクター

彼を口車に乗せたのか。


ケルシー

確かに嘘になる可能性はある。この大地がそうやすやすと改善するとは思えないし、感染者たちが過去の暮らしに戻れる確率などゼロに等しい。

だが、実現する可能性も同じように残されている。

もし私たちが今ここを離れれば、彼は二度と娘には会えなくなる。たとえ彼や彼の家族が運よく生き延びたとしてもだ。

今現在直面している事件を解決する力が我々にないと仮定してしまえば、更に広範な学術研究は単なる理論で終わってしまう。

実践者の成功経験こそが、我々に実践を続ける資格をもたらす。

感染者制度の改革を謳う者がいくら出揃ったところで、たった一度の失敗が露見すればその資格は永久に剥奪され、取り戻す機会さえ与えられない。

それを何かに例えるなら、「命」という概念がふさわしいだろう。

……我々は、重大な任務を遂行することで生き延びてきた。そして失敗は、死を意味する。

科学に復活という概念はない。

己の命を救う機会は、いつだって一度きりだ。我々は数多くの災難に遭遇するだろうし、その度に破滅の危機に直面することになる。それは個人に限った話でなく、組織――ロドスにとってもそうだ。

チェルノボーグのような災難も、今後は少なくないだろう。そして一度でも対処に失敗すれば、私たちは間違いなく死ぬ。

疫病が大地に蔓延する前に我々はそれを阻止しなくてはならない。それと同時に、災禍の最前線で自分自身を守らなければならない。

ロドスの存在意義を必要以上に謳うつもりはない。しかし今、この場所で問題を解決できるのは、私たち以外にいない。

人の命は大抵一つ限りだ。一度失えば、永遠に戻ることはない。

ドクター

一つ以上の命を持っている者もいると?

ケルシー

ああ、いや……そういう意味ではない。私が言いたいのは、一度も己の命を手にしたことがない者もいるということだ。

生まれた時から正常な物事に触れることが許されない者も多い。その結果は目に見て明らかだ……異常な土地で収穫できるのは、異常な作物しかない。

そして、これまでに一度も阻まれることなく膨れ上がった悪意が、このチェルノボーグに集まった。

悪意……実際問題、悪意の連鎖が自然消滅することはない。

破壊や殺戮の発端は、どれもが一縷の望みだったのかもしれない。法律の手が届かない大地では、蛮行が蔓延し、次第に独自のルールを形成する。

そしてそのルールは国家の法律などより何万倍も強い効力を持つ。なぜなら、それらを壊すことは不可能だからだ。

それが「暴力」だ。私たちの血に流れている暴力は、生命において未だ文明に飼い馴らされていない、野性に根差した本能の一部だ。

待て。

聞こえたか? 今のは……

……歌声?

おかしい。私の五感はアーツによるかく乱の影響を受けないはず。

オペレーター各位、防衛装備を装着せよ!

Dr. 、何かよからぬことが起きているかもしれない。

ここへたどり着くまでに見てきた状況からも同じことが言えるが、今から直面する事態は思った以上に厄介かもしれない。

ドクター

今までもそうだったろう。

ケルシー

本来、それを当然のものと考えるべきでもないのだがな。

これは、私たちとこの都市にかかった呪いなのかもしれないな。だが呪いであるならば、解く方法は必ずあるはずだ。

悪の種を撒けば悪の花が咲き、悪の実がなる。しかし私たちが善意の水を撒けば、たとえ美しく実らなくとも、このような窮地に追い込まれ、惨状に見舞われることはないだろう。

ただ、残念なことに……

……

あなたはケルシーの視線の先へと目を向けた。

???

......

ケルシー

残念なことに、私の知る限りでは、邪念は更なる悪を生み落とし、善良な者は大抵ろくな最期を迎えられていない。だが――

感染者よ、さらなる悪夢を広めることなど、私は決して許さない。