相思相殺 2-7・戦闘前
衛生管理
う、うぅっ……
この子、一体どうしちゃったの……?
恐らく、鉱石病発作の前兆だと思います……!
たったの一週間で、ここまで状態が悪化するなんて……
ということは……鉱石病には、急性のものもあるんですね……
フランカ、君のはどうなの?
あらら~? 心配してくれてるの~?
……アーミヤさん。フランカが死んだら、ロドスでの火葬をお願いしたいのですが……
ちょっと、リスカム!
その言い草はひどすぎるんじゃないの!?
いつも「言うこと聞かなきゃ鉱石病うつしちゃうわよ~」とか言ってくるフランカが悪い。
あ、あはは……
ええと……急性のものと慢性のものの違いについては、お話しすると長くなるんですが……
ひとまず、ミーシャさんが非常に危険な状態にあることは確かな事実です。
このままでは、すぐにも彼女の命が脅かされる事態に発展しかねません。
今は、応急処置以上のことはできませんが……
病状を鑑みると、なるべく早くきちんとした治療を施すべきだと思います。
ですから、龍門側には表明しておきましょう。この件の収拾がつき次第、ミーシャさんはロドスに引き渡してもらう、と。
それが、彼女を連れてきた私たちの責任ですから。
うーん……
でも、それじゃこの子は……もうじき爆発しちゃいそうってこと?
あいたっ! なんで叩くのさ~……!
言い方には気をつけろ。
あっ、そっか……
そういう言い方するようなら……いつかあたしが死んで爆発する時が来たら、最期の力を振り絞って、あなたのそばまで行くことにするわね。
えっ、そんなぁ~! ごめんなさいフランカ様! 罪深い私めをどうかお許しくださ~い!
ふふっ、ちょっとは悔い改めなさい。
さて、どうあれまずは、ミーシャさんを安全な場所まで送り届けるとしましょうか。
――と言っているそばから、何やら揉めごとのようですが……
お前ら、一体何を企んでるんだ!? さっさとここから出て行け!
いいからそこを通してくれ! 俺たちだって、感染者同士で争いたくはないんだ!
ハッ、言うに事欠いて通せだと!? 俺たちの家を壊しておいて、近衛局まで呼び込むつもりか? お断りだ、絶対に通さん!
消えろ、何も知らないよそ者どもめ!
――うわっ!
クソッ、これ以上俺たちを巻き込むんじゃない!
(小声)どうする?
(小声)一回撒いたとは言え……ここで動けば、またレユニオンに見つかっちゃいそうだけど。
(小声)やるとして、どのくらい任務に影響する見込み? 支障が出たりしないかな?
(小声)ま、確かに多少の影響はあるでしょうね。
(小声)でも、「支障」ってほどにはならないんじゃない?
では、やってみましょう。
できる限り、感染者の助けになることも、ロドスの責務の一つですから。
ふふっ、了解。
やっぱり、あなたについてきて正解だったわ。
……? それは、どういう……?
ううん、なんでもないの。気にしないで。
アーミヤさんの人柄を気に入ってるなら、そう言えばいいのに……
あら~? 随分あたしをわかってくれてるのね~。
いつも鬱陶しい誰かさんに付き合わされてるからね。
ふふっ……
さーてと! それじゃあ、そろそろ悪党どもを懲らしめてやるとしましょうか。
はい!
みなさん、ビルの間を飛んでくるレユニオンには気をつけてくださいね。
自分の安全に注意した上で、一般の感染者を保護することもお忘れなく!
……簡単な任務、とは言いがたいな。
――だが、問題はない。
だね! そんじゃ、行ってみよ~!
あ、そうそう、Dr.! ここはあたしとテキサスの指揮もお願いね~!