相思相殺 2-7・戦闘後
衛生管理
本当にありがとう、お陰で助かったよ……
どういたしまして。この辺りはまだ危険ですから、どうか離れていてくださいね。
……離れて、って……そんなこと、言われてもなあ……
俺たちに行くあてなんてないんだよ、お嬢ちゃん……
ここが皆の家だったのに、あいつらが全部めちゃくちゃにしちまったし……
……そう、だったんですね。ごめんなさい……
謝るこたないさ……あんたたちは悪くない。
なんにも、悪くないんだ……
自称・感染者救済組織のレユニオンが、その感染者を攻撃してるなんてね~。
これじゃイメージ台無しじゃないの?
とはいえ、これが連中の総意かどうかはわからない。龍門内部に潜伏しているレユニオンは、外部から送り込まれた人員ではないようだしな。
恐らく、元々龍門にいた感染者の一部がレユニオンに加わり、今の状況を作り出しているんだろう。
あ~あ……なんでロドスじゃなくて、レユニオンのほうを信じちゃうんだろうなあ。
多分レユニオンは、非現実的な夢を持たせてでも、感染者たちを引き入れてるんでしょうね。
多くの感染者は、そうした幻想を思い描くことさえ忘れてしまっているから、効果はてきめん……ってわけ。
実際、わらにもすがる思いで、見せられた夢に飛びついてしまう人は多くいるはずよ。
だけどその一方で、ロドスは都合のいい嘘をついたりしない。
となると、幻想にすがりたいほど追い詰められた人たちが、お世辞も言えない馬鹿正直なウサギちゃんを信じてくれるかっていうと……なかなかそうはいかないのが現実よね。
……
……それでも、私は……信じる、よ……
……? ミーシャ、さん?
っ、う……
あっ、危ない! まだ無理に動かないでください……!
大丈夫……ちょっと、めまいがする……だけ、だから……
……レユニオンは……まだ、追いかけて……くるの、かな?
あの人たちの、目的は……よく、わからないけど……
……私は、あなたたちに……ついてくよ。
一緒に、行こう……
アーミヤ。
――
……はい。
では、すぐにでも移動を始めましょう。
もう少し行けば、スラム街を抜けて、近衛局と合流できますから。
……ありがとうございます、ミーシャさん。
ううん……
お礼を、言うのは……私の、ほう……だよ。