急転直下 4-8・戦闘前
ストレス反応
ええと……
多分、この辺りのはず……
すでに、フロストリーフさんから送られてきた座標の近くまで来ているんですが……
なんだか少し、嫌なにおいがしますね。
どこか焦げ臭いような……
この場所は一体……?
――! 危ない!
ッ……!
は、外した……!
安心しろ、ここなら安全だし――
う、っ……
――!? お、おい、急にどうしたんだ!?
……っ……あ……
聞いたところで、二度と答えは得られんぞ。
な、なっ……!?
今のは――あの建物からです!
! 待って……もしかして、あそこにいるのは――
フロストリーフさん! あなたですよね?
ああ。……安心しろ、この場の敵は片付けておいた。
それより、心配をかけたな。アーミヤ。
……ッ……
……! どこか痛みますか?
医療班、手当をお願いします!
……これは……凍傷? 一体、何があったんですか?
この程度、かすり傷だ。問題はない。
……メテオリーテとジェシカは、まだ広場にいる……
私がレユニオンを引きつけておいたから、恐らく気付かれてはいないだろう。
とはいえ、今は無事でも、この状況が長引けば危険に晒されることは確かだ。
では、そのレユニオンは?
すでに近くまで来ているはずだ。
この場所は奥まっているし、もうしばらくはやり過ごせるだろうが……
子ギツネさ~ん、どこに隠れてるのかな~?
かくれんぼなんてやめて、出ておいで~。
さもないと、1分ごとにお友達の指を一つずつ折っちゃうけど――
君はそれでも逃げ回るつもりなのかい?
(メフィスト――!)
(小声)落ち着け。あれはハッタリだ。
(小声)っ……彼は、この場所で何を……
……よし、やり過ごせたようだ。
まさか、メフィストもここへ来ていたなんて……
いえ、とにかくまずは、メテオリーテさんたちに連絡を――
……あれ?
汚染された区域は抜けたはずなのに……どうして、通信できないんでしょうか?
……はぁ……
これを見ろ。
通信機……? フロストリーフさんのですか?
……! 凍ってる……!
一体、何が起きたんですか?
さっきいたメフィストは、あくまでオマケみたいなものだ。
というのも、この廃都市には……
奴よりもよほど恐ろしい連中がうろついているからな。
恐ろしい連中、というのは?
スノーデビルだ。奴らに出くわせば、マズいことになる。
スノーデビル、というと……スノーデビル小隊のことですか?
恐らくな。現状、推測でしかないが。
だが、辺り一帯の温度が低下していることや、会敵した各部隊の状況を鑑みると……奴らの仕業としか思えない。
レユニオンの連中が、この廃都市に自らの領土を築き始めているということだろうな。
――そろそろ、暗くなってきましたね……
今のうちに、移動しましょうか。この開けた道も、気付かれずに通り抜けられそうですし。
とにかく、まずはメテオリーテさんたちを助けに行かなくては。
わかった。付いてこい。
……?
広場に何か、置かれているような……
彫刻……でしょうか? 変わった見た目ですね……
それに、嫌なにおいもしますし……
……
あまり見ない方がいい。
それより、私のそばを離れるなよ。
――レユニオンの姿があるな……
ここは、音を立てずに片付けるとしよう。