急転直下 4-6・戦闘後
見聞少なく怪多し
これで、周囲のレユニオンは制圧できましたね。
やれやれ……単なる足止めにしては、やり過ぎなくらいの相手でしたよ。
さて、チェン隊長のほうは……
影も形もありませんね。
これは、まずいですね……
通信にも……応答しない、と。相変わらず、困ったお人だ! かくなる上は……
近衛局各員に告ぐ! 突入するぞ、準備を――
ホシグマさん、待ってください。
ここは私たちに任せてもらえませんか。
ご承知の通り、この先の道は、天災によって発生した源石の群生地帯になっています。
健康体の方があまり深くまで進んでしまうと、鉱石病への感染リスクは免れません。
ともすれば、深刻な結果に繋がりかねないということです。
それに、感染者の私たちであれば――
――アーミヤさんが懸命に話すご様子は、実に健気で可愛らしい。何やら、心を打たれるものがありますね。
……
わわ、え、ええっと……!?
はははっ、失礼。今のは忘れてください。
それより、小官を説得しようとお思いのようですが、その必要はありません。あなたの仰りたいことはわかっていますから。
――近衛局各員、聞け! 方針変更だ! 我々はこれより、ロドスの背中を預かる盾としてこの任務に当たることとする!
レユニオンの出入りを許さぬよう、街の入り口を守るんだ!
感染者の問題は、その専門家に任せるとしよう!
ホシグマさん……
ああ、そうそう。私のことは気軽に「ホシグマ」と呼んでいただいて結構ですので。
――チェン隊長のこと、よろしくお願いします。
あの人に死んでもらっては困りますから。
わかりました、ホシグマ……さん! 必ず、チェン隊長を無事に連れ帰ってきますので!
ええ。あなた方も、どうかお気をつけて。
はい!
ドクター、ついてきてください。
ロドスのみなさんも、準備はいいですか? ――それでは、出発しましょう!
(待っていてください、チェンさん……)
(それに、フロストリーフさん、メテオリーテさん、ジェシカさんも……)
(どうか、持ちこたえて……!)
これで、救援可能な範囲の偵察隊は全員、撤退が完了しました!
ですが……状況は、芳しくありません……
……
皮膚は赤く、腫れも見られる……全身の体温が低下し、組織の壊死まで起こっているようだが……
考えられる原因は――
……っう、ぐ……
凍傷、か?