緋染めのビロード
- 死への唆しAD-ST-1幕間
ランクウッドの撮影区画にて、『ミズ・デュポンの死』の撮影が最後の一週間を迎えていた。ルシアン演じるトランスポーターはデュポン卿を誤って「殺して」しまう。しかし俳優の体からあふれ出たのは、事前に用意した血糊ではないようだ。
- リハーサルの日AD-1戦闘前
俳優ダルトンの死は、プロデューサーのグレータによって無理やり事故と結論付けられたが、コーディネーターのシェリーは、これは五年前のある事件と関係があると決め込んでいた。芝居のはずだった「殺人」によって、幼少期に劇団長から教わった授業をルシアンは思い出すのだった。
AD-1戦闘後長きにわたりルシアンは、劇団長はすでに死から蘇っているのかもしれない、という自らの推測を確かめてきた。ランクウッドのオークションでの劇団の印が入った脚本、チームに加わってから起きた事故は、まるでルシアンに告げているかのようだった。今回彼は探し当てたのかもしれないと。
- 悲劇のリハーサルAD-2戦闘前
撮影現場にて、シェリーが幻覚を見て危険な目に遭うが、間一髪のところでルシアンに助けられた。その事故を機に、ルシアンは五年前の制作チームでの事故――若手女優ローラが撮影現場で命を落とした件について知るのだった。
AD-2戦闘後背景スプレーアーティストであるティッピが開いた映画観賞会の途中、シェリーはメッセージを受け取って慌てて立ち去り、最終的に倉庫の冷凍庫の中で最期を迎える。時を同じくして、制作チームのオフィスに忍び込んでいたルシアンは隠されたもう一つの秘密を発見する。
- ドラマチックにAD-3戦闘前
ティッピは、最後にシェリーに会った主演俳優マイケルを問い詰め、彼が事件の容疑者だと考える。一方、ゴシップ好きの撮影アシスタントはルシアンの秘密を探るも、撮影区画が天災に見舞われようとしているという重大ニュースを知るのだった。
AD-3戦闘後グレータは五年前の事件について説明し、飴と鞭を使って天災撮影の計画を実行するよう制作チームを説得した。モイラはマイケルの疑いを晴らし、マイケルが区画からひそかに逃げ出そうとしていることを、ティッピとスタイリストのマリオンに打ち明けるのだった。
- 支離滅裂な早朝AD-4戦闘前
マイケルはローラの転落死を思い出し、マリオンと共に区画から逃げようとする。ルシアンは、劇団長はここにいるという確信を強め、最初に劇団から逃げ出そうとした理由を思い出し、再び劇団長を殺す決心を固める。
AD-4戦闘後マイケルとマリオンが衝突する一方で、ティッピとモイラはお互いの友情を確かめ合う。静かな夜は過ぎ去り、翌日の早朝、裏方のホーティンはスタジオにて、吊るされているマイケルとマリオンの死体を発見した。
- 焦点AD-ST-2幕間
犯人によるあからさまな凶行が撮影現場の人々をパニックに陥れる。グレータは自らの経験を話すことで自身の見る目は信頼に値すると皆に伝え、その後チームを解散させた。誰もが好きなように行動する中、彼女は撮影を続けてほしい者たちと映画を完成させる。
- いずれまた逢おうAD-5戦闘前
モイラは脱出方法を見つけるための計画を提案し、メラニーはラストシーンの背景画をデザインしてもらうためティッピを訪ねる。グレータはルシアンの所へやってくると、結末が定まっていない状況下で彼が新たな主役になることを望む。一方、創作の苦境に立たされたスティーヴンはノック音を聞くのだった……
AD-5戦闘後メラニーはマリアンナとの過去の競争について語り、深く共感したティッピは彼女のために最高の背景画をデザインすることを決意する。「インスピレーションの神」の導きの下、ルシアンはスティーヴンの創作の突破口、そして映画のラストシーンの主役となる。
- 巻き戻された独白AD-6戦闘前
グレータはルシアンの視線が劇だけでなく、劇の外にも向けられていることに気づいた。彼女はルシアンに、「主役」を務め、また区画で起きた事件を解決するよう正式に招待した。そしてルシアンが最初に行ったことは、連続殺人事件の犯人――モイラをあぶり出すことだった。
AD-6戦闘後ルシアンは、モイラが姉のローラのために行った復讐について一つ一つ語り、モイラはそんな彼に問い詰められる中で、自分はローラの人生に存在したことがないことに気づく。その時、モイラが仕掛けた爆破装置が起動し、区画は天災にぶつかっていき、チームメンバーの命に危険が迫る。全てが後戻り不能だ。
- 「緋き貴石」の歌声AD-7戦闘前
撮影区画が源石嵐に破壊される。ティッピは真犯人が友人であった事実に衝撃を受け、区画を救うことを決意する。同時刻、ルシアンはすでに狂気に陥ったモイラを再び見つけ出すのだった。
AD-7戦闘後ルシアンは「クリムゾンソリティア」の歌声で狂気的なモイラを倒すも、彼もまた混沌に陥ってしまう。ミス・クリスティーンの慰めにより、彼はついに正気に戻り、全てを操る者――「クリムゾン劇団」の死んだはずの劇団長を見つけるのだった。
- 舞台上の挨拶AD-8戦闘前
劇団長は区画でこれまでに起きた全てを振り返り、「死」に関する美学を説いた。そしてルシアンは、再び彼を殺すという自分の目的を告げるのだった。
AD-8戦闘後ルシアンは劇団長の正体を暴いた――それは「トラゴーディア」という名の長命者だった。彼が師を殺し、神を殺す。そしてその最終的な結果は伝承――ルシアンが新たなトラゴーディアになることであった。
- 観客の皆様へAD-ST-3幕間
ティッピが獄中のモイラを訪ねる。完成した『ミズ・デュポン』は物議を醸し、映画祭で最も注目を浴びる作品となった。新たなトラゴーディアであるルシアンは、映画館にて劇作家とシャレムに会い、新たな旅路に足を踏み出すつもりだ。
時系列
地域
- クルビア、ランクウッド




